自己効力感はセルフ・エンフィカシー(self-efficacy)とも呼ばれ、カナダの心理学者アルバート・パンデューラが提唱しました。
自己効力感という言葉は、自己肯定感と併用して考えられるケースもありますが、自己肯定感が「自分を対象にした考え方のもの」に対して、自己効力感はビジネスや人間関係などの場面において影響を及ぼす、「自己認知」となります。
自己効力感とは何か、高い人と低い人の特徴の違い、自己効力感を構成するプロセスについて解説します。


自己効力感とは
自己効力感は、ビジネスなどの場面において、人が行動や成果を求められる際に自身にそれを実行させる能力があるか、成果を出すための能力があるのかなどを表します。
言い方を変えると、あなたが「自分の行動に対してできること信じること」ができるかという、自身に対して自信を持てているかを認知する為の動機付けにもなります。
自己効力感についてwikipediaでは下記のように解説されています。
自己効力感(じここうりょくかん)またはセルフ・エフィカシー(self-efficacy)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること[1][2]。カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱した[3]。自己効力[4]や自己可能感[5]などと訳されることもある。バンデューラの社会的認知理論の中核となる概念の1つであり[1]、自己効力感が強いほど実際にその行動を遂行できる傾向にあるという[2]。自己効力感を通して、人は自分の考えや、感情、行為をコントロールしている
自己肯定感と自己国力感という2つの言葉を冒頭で紹介しましたが、自分に対しての価値や存在を肯定できる力のことを表しています。
自己効力感は自分のことを信じ、行動に移す際の力のことを表しています。
起業をして活動をしていれば、常に実践を繰り返す日常を過ごしていることでしょう。
そうした実践の中で「できてもできなくても」「成功しても失敗しても」「成果が出ても出なくても」どのような結果に対しても自分を受け入れることができる力が自己肯定感となります。
対して自己効力感は実践をする前に必要となる力で、「自分はできると信じられる力」となり、2つには大きな違いがあります。


自己効力感が高い人と低い人の特徴
自己効力感が高い人と低い人には大きな違いがあり、その違いが起業家人生において成果を出す重要な役割を担っています。ここではそうした成果を出せる人と出せない人の違いという視点からも高い人と低い人の違いを見ていきましょう。
自己効力感の高い人の特徴
- 自分なら出来そう
- やればできるだろう
- やってみよう
- 次は出来るだろう
- ミスをしても過度な落ち込みがない
- 前向きな言動が多い
では次に自己効力感の低い人の特徴を見ていくと下記のようになります。
自己効力感の低い人の特徴
- 自分には出来ない
- 自分はどうせダメ
- やっても出来ないだろう
- どうせまた失敗する
- 失敗を恐れて新しいことへの挑戦をしない
- 諦めるのが早い
- ネガティブな言動が多い
自己効力感を構成する5つの要素
自己効力感を決める要素として5つの紹介をしていきます。言い換えればあなたの自信はどのように作られているのかを知ることができます。
①達成経験
ビジネスやプライベートなどの場面において、自分が行動して成功した、あるいは達成した体験のことを達成経験と言います。
どんな目標を立て、どれくらい体験したか、そうした過去の体験を蓄積した経験値によって自己効力感の高さが決められます。
達成経験の一例
- プレゼンが上手くいった
- ブログを更新することができた
- セミナー資料を作った
- 時間通りに作業ができた
②代理経験
自身が経験する「達成経験」と違い、代理経験は他の人の目標圧政を観察するものです。
ビジネスの場面においては、あなた以外の成功した人を観察することで、疑似体験をすることによって代理経験の経験値を上げることができます。このように、あなた自身が経験をしていないことでも自己効力感の高さが決めらる要因となります。
代理経験の一例
- あの人が出来たなら私にも出来る
- あのやり方なら私にもできる
番外編|代理経験をライティングで取り入れるコツ
- お客様の声を使う
- 他の人の成功体験を共有する
- あなたの成功体験を共通する
上記のように、ライティングにおいては読み手以外の人の成功体験などを用いることで、見込客の自己効力感を高めることができるようになります。そうして見込客の自己効力感を高めることができると、あなたが作ったコピーからの成約率に影響を与えてくれます。
③言動的説得
言動的説得は社会的説得とも呼ばれています。これはあなたに対してスキルや能力があることを他の人から承認されたり、認知、説得される状態を表しています。簡単に言い換えれば「ほめられること」とも言えます。
人から認められることで、自分にはできると思わせる効果もあり、そうした思わせられた状態によって、自己効力感の高さを決めていくことができます。
言動的説得の一例
- 「あなたならできる」と言ってもらう
- 達成した事柄に対して認めてもらう、褒めてもらう
- 「あなたに頼んで良かった」と言ってもらう
- あなたの周りの人からの評価が上がり認められる
④生理的情緒高揚
生理的情緒高揚は感情の状態とも言い換えることができます。ものごとに対してのやる気やモチベーションが求められる状態のこととも言えます。
やる気やモチベーションの高い状態は一時的な状態であっても自己効力感の決定要因として成立します。
ここまでに紹介した「達成経験」「代理経験」「言動的説得」とは違い、内部要因の強いものとなる為。心と体の両面からの自己管理が重要になります。その際、視覚的にも認知することができる身体的管理から意識して管理することで心と体の両面の管理がやりやすくなります。
⑤想像的体験
創造的体験は、成功体験や代理体験などを通じて、自分自身で目標達成することを想像することを表しています。
実際に行動をしていなくても、「if(もし)」やっていたらという「if」の状態を作り上げ、そうした想像した場面の中で経験値を増やしていきます。そうした蓄積が自己国力感を決定する要因となっていきます。

