起業する際に必要になるアイデア、このままだと漠然としたものを探すことになります。なので、まずはアイデアとは何かを明確にしておきましょう。
ブログでどんな情報を発信していくのか、ランディングページでどんな切り口でリスト集めをするのか、その時の核となる差別化されたコンセプトを見つけること、それがアイデアを見つけるということです。
そんなアイデアを見つけるには、マーケティングのフレームワークの1つ「3C分析」を使うことがとても効果的です。
3C分析を使ってどのように差別化されたコンセプト(=アイデア)を作る手順を作るのか解説します。


起業したいけどアイデアがない時は3C分析を使ってみることから
コーチ・コンサルなどのひとり起業を考えたときに欠かせないのが3C分析です。
3C分析とはマーケティングを行う際に行われるフレームワークの1つです。
- 自分の強み
- お客様のニーズ・ウォンツの分析
- ライバルの強み・弱み
上記3つの要素を分析することでライバルに勝てる独自のポジションを築くことができます。
これによってライバルとの差別化が明確にできるということです。
3C分析は「客観的な視点」から分析する必要がある
「主観的な視点」から分析してしまうと自己中心的な分析内容になってしまうからです。
自分が中心のビジネスでは継続的に成功することはできません。
「客観的な視点」から3C分析を実践するためには、次の順番で実践してください。
- お客様のニーズ・ウォンツの分析
- ライバルの強み・弱みの分析
- 自分の強みの分析
3つの分析のポイントを1つ1つ解説していきます。
起業アイデアを見つけるステップ1|3C分析でお客様のニーズ・ウォンツを知る
商品が欲しい“理由”が明確に存在している状態をニーズといいます。
ニーズの参考例
・起業したいからお金が欲しい
・歯が痛いから治療したい
・パソコンが壊れたから買い換えたい
商品が欲しい理由は明確ではないけれど“欲しい”感情が強くある状態をウォンツといいます。
ウォンツの参考例
・もっと認めて欲しい
・もっと成功したい
・もっといい車に乗りたい
お客様のニーズ・ウォンツを分析するときは「市場」という視点を意識することが重要です。
ここでいう市場とは、自分がビジネスをする業種・業界のことと理解してください。
市場にいるお客様を探す時の視点
- どんな人がいるのか
- どんな悩みを抱えているのか
- どんな解決策を求めているのか
これらを明確にしてください。
お客様のニーズ・ウォンツを明確にしておくと、次に行うライバル分析がやりやすくなります。


起業アイデアを見つけるステップ2|3C分析で自分のライバルを明確にする
ライバル分析をするときも「市場」という視点が大切です。
ライバルは市場に対してどのような活動をしているのかを見ていきます。
- どんなお客様を狙っているのか
- どんな商品・サービスを提供しているのか
- どんなメッセージを発信しているのか
これらを分析していきます。
ライバルを分析するときはライバルのブログやSNSをチェックして次のポイントを確認してください。
- ライバルの商品・サービス
- ライバルのメッセージ
- ライバルのお客様の声
ライバルを分析することで自分が勝てるポジションを見つけることができます。
ライバル分析が大切なもう1つの理由
ライバル分析をすることで自分が選んだ市場はビジネスが成り立つのかを確認できます。
お客様のニーズやウォンツが存在しても、ビジネスが成り立たない市場もあるからです。
ライバルを分析することで見つけられることは次の通りです。
- ビジネスは成り立つのか
- どんな価格の商品が売れているのか
- ライバルにはどんな強みがあるのか
- ライバルにはどんな弱点があるのか
できる限り明確に分析してみましょう。
起業アイデアを見つけるステップ3|3C分析で自分の強みを見つける
自分の強みを明確にすることは、コーチ・コンサルなどの起業家としてビジネスを成功させるために非常に重要なポイントです。
自分の強みを活かして活動する場合と、強みを活かしきれずに活動する場合では、最終的に獲得できる売上に大きな差が生まれていくるからです。
- 自分の中のすぐれた能力
- 周りの人よりも上手くできる事柄
- 人よりも情熱を持てるポイント
これらを「自分の強み」といいます。
自分の強みを活かすことでライバルとの差別化や売上獲得が可能になっていきます。
どんな些細なことでも良いので「自分の強み」を見つけてください。
自分の強み」を明確にする質問
あなたが意識して「努力」しているわけではないが、周りの人やお客様によく「褒められる部分」はどこか?
自分の実績、経歴、学歴、経験の中で、人に「軽く自慢」できる物は何か?
自分の実績、経歴、学歴、経験の中で、「最後に残しておきたい物」は何か?
もし、見込み客(※)に「あなたじゃないとダメなんです!」と言われるとしたら「その要素」はどの部分か?
同業者がマネしたくても、マネできない自分の商品・サービスの特徴は何か?
自分の商品・サービスを提供していて「最も喜ばれた部分」はどこか?
自分の商品・サービスを提供する上で「徹底的にこだわる部分」はどこか?
回答するときのポイント
- 思いつく内容はすべて書き出す
- 内容を細分化、数値化、具体化して客観的に詳しくわかるようにする
- 人に見せるわけではないので書き出せるものは全て書き出してみる
- 些細なことでもまずは書き出してみる
参考例
・今まで172人の参加者が売上100万円以上を達成した
・コーチングしたお客様の売上が3ヶ月で20倍になった
など
起業家としての独自のコンセプトを作る=アイデアの発掘
3C分析ができたら、分析した内容を使ってあなたのビジネスのコンセプトを作成します。
コンセプトとは、『自分の商品や自分自身を短い文章でわかりやすく表現したものです。
- どのように差別化して
- ビジネスをするのか
コンセプトを作る時にはこの2つの視点で考えていきます。
独自のコンセプトを作成すると、自分のビジネス活動に一貫性を持たせることができます。
ここでいう一貫性は、お客様に伝えるメッセージがブレないことです。
メッセージに一貫性があることで、信頼感や安心感をお客様に与えることができます。
コンセプトには「これが正解」というものはありません。
思いつくコンセプトをたくさん紙の上に書き出してみる。
この方法が一番オススメです。
コンセプトを考える際には、5つの切り口を活用してください。
コンセプトを作成する5つの切り口
- 切り口1|誰でも簡単に使いこなせる
- 切り口2|イヤな事を避けながら目的を達成できる
- 切り口3|短時間で可能
- 切り口4|忙しくても可能
- 切り口5|確実、安全にできる
すでにある市場の中で、ライバルが補えていない分野で、自分の強みが活かせることは何か。
この視点を持ちながら切り口を見つけていきましょう。

