ライティングスキルを上げる時、写経をする人は多いかと思います。僕もそんな一人でした。しかし、、、
写経とは、「仏教のお経を書写する」ことから来ている言葉で、ライティングを勉強する際の写経は、他の人の文章を書き写すこととなります。
セールスライティングなどの勉強をしていれば、写経という言葉は聞いたことがあると思います。
ただ、僕個人的には写経は否定派です。
その理由は、ただ文章を書き写していてもマーケティング視点やセールスの視点、どのようにしてその文章が作られたのかがわからないからです。
ですが、目的を持った写経であれば得られる恩恵は大きいものになります。
本記事では、ビジネスに即役立つ写経について解説します。(僕や僕のクライアントさんも実践して成果に繋がっている効果実証済みの方法です)
写経をするなら目的を持って行う|ライティングスキル向上の第一歩
写経をする時には何故、写経をするのか、なんのために写経をするのかと考えておくことが大切です。
例えば、セールスライティングのスキルを上げるためならば、その前提には商品やサービスを販売するという背景があります。
そして、その商品はどんな人に向けて(ターゲット)、どの媒体で発信しているのか。こうした情報を知っておかなければスキルの習得にはならず、ただの書き起こしになってしまいます。
写経をするならば、なんの為に写経をするのか、あなたの中で目的を決めておく必要があります。
写経をする目的の一例
- 文章のリズムを掴むため
- 接獄死や体言止めなどの練習
- 文章の流れを作れるようにするため
- 売れている人の文章の型を知るため
- 読みやすい文章が作れるようになるため
など
ただ書き写すだけじゃなく、なんの為に写経という方法を使うのかを決めておきましょう。
写経をするなら何を書き起こす?|ライティングの目的に合わせて選ぶ
写経をする時、何の写経をするのかも大切な要素です。
セールスライターの場合、セールスレターやランディングページなどの写経をするケースが多いものです。
コーチやコンサルなどの場合は、メルマガやブログを写経するのが効果的です。
とはいえ、ライティングスキルと大きい括りで考えるならば、次のような選び方がオススメです。
- 普段読んでいるメルマガやブログ
- ニュース記事
- 売れている競合のランディングページ
- 売れている競合のセールスレター
- 読みやすいと感じるメルマガやブログ
- 過去に登録したことのあるステップメール
など
写経をする時の大前提には、まず読者がいるものを選ぶことが大切です。
普段読んでいるメルマガやブログであれば、まずあなた自身が読者(ファン)である可能性が高くなります。
売れている競合の文章であれば、あなたのビジネスのターゲットと類似する人に向けた言葉の選び方や、リズム、文章の流れ(構成)を知ることができます。
写経をする時に考えておく3つの視点|あなたの文章に活かす思考法
写経をする際の目的と対象の選び方をお伝えしましたが、写経をする時に持っておきたい3つの視点があります。それは下記の通りです。
- なぜその言葉を選んでいるのか?
- どんな構成で文章を作っているのか?
- 自分のビジネスに置き換えながら
ただ書き写していても、タイピング速度や文章の書き方はマネできるようになったとしても、あなたが写経した文章を0から作ることは難しいものです。
0からでもあなたが文章を書けるようになるためにも3つの視点を持ちながら写経をしていきましょう。
では1つづつ解説をしていきますね。
①なぜその言葉を選んでいるのか?
文章を書く時に、人は言葉を選びながら文章を作っていきます。
例えば、起業という音葉で考えてみても、次のように考えることができます。
ターゲットの違いから見て
- 起業初心者向け
- 起業経験者向け
わかりやすく、この2つに分類しても使う言葉は変わってきます。
目的の違いから見て
- 起業したい
- 起業方法について知りたい
- 起業している人の事例を知りたい
- 起業する時も注意点を知りたい
- 起業するリスクを知りたい
このように一言で起業と言っても、ターゲットや文章を書いている媒体の目的によって使われる言葉は大きく違ってきます。
類義語という視点から見て
- ビジネスを始める
- 自分で稼ぐ
- 収入を増やしたい
- 開業
- 創業
- 事業の立ち上げ
- 会社の立ちあげ
起業という言葉も表現を変えることによって、全く別の印象を持たせることができます。これは、ターゲットや目的という視点から見て使う言葉を選んでいるとも言えます。
だからこそ、何故その言葉を使っているのか、選んでいるのかと考えながら写経をすることで、より深く写経の対象を分析しながらスキル向上に繋げることができるようになります。


②どんな構成で文章を作っているのか?
文章を書く時、型というものが存在します。
写経をする前に、どんな型で書いているのかを分析してみることで、より写経によるスキル習得を加速させてくれます。
文章構成を分析する時の分解要素
- 結論
- 問題提起
- 理由付け
- 証拠、証明
- 事例、体験
- 解決策
- 根拠
- メリット、デメリット
- ベネフィット
- まとめ(結論)
文章は上記の要素によって作られています。
写経する前に、どの順番で、どこに何を書いているのかを確認しておく。
そうすると、「今は理由付けの場所を書いているんだな」とイメージしながら写経できるようになります。


③自分のビジネスに置き換えながら
写経をする時、目的を決めておきましょうと冒頭でお伝えしましたが、ライティングスキルをより自分のものとするために、自分のビジネスに置き換えながら写経をしてみましょう。
最初は文章をほぼ丸パクリっぽくなってしまうかもしれませんが、継続して自分のビジネスに置き換えながら写経をしていくと、自分の文章の型を見つけるヒントが見えてきます。
僕自身、最初は自分のビジネスに置き換えながら写経をしていた時期がありました。
そもそも、写経をする一番の目的自体、自分のビジネスの為のはずです。
だからこそ、ただ写経をするのではなく、あなたのビジネスのこと、あなたのターゲットとなるお客様のことをイメージしながら写経することが大切です。
そうした行動は、自然とビジネスを加速させるアンテナを作ってくれるようになりますよ。
写経のする時のコツ|おまけ
写経をする時、パソコンでテキストを打ってしまいがちです。
しかしパソコンで他の文章を書き写すよりも、手書きで写経をした方が効率よく文章の型やコツを習得することができます。
パソコンの場合、目で見て打つことに集中してしまいます。
対して手書きの場合、目で見て頭で考えながら書くようになります。
目で見て考えるということは、頭の中で文章を復唱しながら書いている状態です。

