コーチやコンサルタントなどのように、個人で起業をしている場合はお金に関する知識や考え方が苦手というケースがあります。
特に、有料広告を使う場合や自己投資に当てるお金、いくらまで使っても大丈夫なのか。
使ったお金はどう回収しようと考えるのか、そうした投資をする時に損益分岐点を使って考えることができると、「使いすぎた」「あの時お金を使うんじゃなかった」などの公開や失敗を無くすことができます。
損益分岐点とは何か、どのように活用すればよいのかを動画と合わせて解説していきます。
有料広告や自己投資など、経費に当たるお金の使い方を学ぶきっかけとして損益分岐点を覚えておきましょう。
お金の知識|損益分岐点とは
今日はお金の知識というところで1つまずはとても重要な考え方をお伝えしていこうと思います。
それは損益分岐点です。損益分岐点とは何かというと、例えば10万円の投資をしたとして説明します。
10万円かけた投資に対して、10万円出したから-10万円と書きます。0を横軸にして、0を超えたら+となります。
10万円投資した活動に対して、どこで0つまり赤字が黒字に転換されるのかを考えるということです。
たとえば広告費もそうですが、フェイスブック広告に10万円をかけてやりました、でも10万円かけてやったとして仮にお客さんが1,000リスト取れましたとしましょう。
1,000リストは超えたけれど、ではこの0の損益を超える時点はどこでしょうか?ということが
見えていないと、いくら1,000リストとれたとしても赤字です。
リストをとって満足して終わりではないのです。
1,000リスト取れたときに、1,000リストに対していつ何を売ってどれくらいのキャッシュを作る、どの時点で10万円が回収できるのだという回収できるところをちゃんと具体的にしておくことが凄く重要になってきます。
損益分岐点で考えずにリストだけを見ていると広告は損をする
損益分岐点について最初に解説をしました。
ビジネスにおいて、利益を出すお金の流れは基本的に下記のように言われています。
しかし、本当にそうなのかと考えると実は違っているケースの方が多く、経費(投資)を先にするケースが大半を占めています。
そうすると、利益の公式はどのようになるのかを見ると下記のようになります。
例えば有料広告の例を挙げてみると、先に広告費や運営代行費などを支払いリストを獲得します。
そして、取れたリストに対して教育やセールスのステップを踏んでいきます。
流れとしては下記のようになります。
- 有料広告&運営代行費(※)
↓ - リストの獲得
↓ - 教育&信頼構築
↓ - セールス
↓ - 売上の確定
※業者に代行をお願いしていない場合は発生しません
上記のように一連の流れで見ても、最初にお金を投資して、売上は最後に来ています。
つまり、お金を先に支払うことで、お金でお金を作るという状態はこうした状態のことを指しています。
有料広告だけに限らず、こうした先払いの仕組みは他のところでも多く存在しています。
起業塾やセミナーに参加して売上を作ろうとする場合も先にお金を投資して売上を作る流れです。
物販などの仕入れがある場合にも、お金を先に投資して売上に繋げていく流れになります。
どのような場面においても先にお金を出している時点で、赤字からのスタートして考える必要があります。
仮に手元にお金が余っている状態でも、出したお金を主軸として考えると活動としては赤字からのスタートになると把握しておきましょう。
このように、先に投資したお金を「いつ回収」するのか。
何週間、何ヶ月後に回収をするのか。
そうした投資した金額を回収して、黒字転換させるところ(時間や期間)を損益分岐点と言います。
損(使ったお金)が益(利益)に変わる分岐点(場所)はどこなのか、この視点がなくお金を使ってしまうと全ての投資が赤字の活動で終わってします可能性があるといことです。
本当は何に投資をするべきか|損益分岐点から考える
この損益分岐点を皆は結構考えないでやってしまいがちですが、損益分岐点が見えていないと何に投資をしたらよいのかが分からなくなってきてしまいます。
たとえば高額塾とか、コンサルとかたくさんいますけど、その人に投資したときに、たとえば100万円を投資しましたとします。
今コンサル業界は100万円という数字が凄く流行っていますね。100万円というお金を出したとして、その100万円をどこで回収できるかな、もしくはいつまでに回収するという期間を自分で設けてそれに対して活動しないと100万円投資した分をずるずると引きずってしまいます。
たとえば100万円をかけて、その全てがお金で返ってくるというものではないと思うので、色んな価値や情報や繋がりなど色々あると思いますが、たとえばここまで行けたなら100万円分の価値があるなというところはしっかりと見極めておかないと、ただコンサルを受けます、ただ高額塾に入ります、ただコーチングを受けます、ただあの人の話を聴きます、という様に無駄になってしまうことが多いです。
だから、目的もしくはその目的に対して-から+に転じるポイントはどこだろうな、これができればこの投資はプラスになるな、本当に現金ベースで見れるのが一番良いです。
たとえば100万円を投資して半年以内に100万円を回収できるな、もしくは3か月で回収できるな、もしくは1年後なんだなとなった場合、その1年の間に100万円を投資した分は赤字なわけですよね。
そういった赤字ばかりを作ってしまうと、最終的に個人事業主として赤字運営で、売上が立っても常に支払いばかりが積み重なるという状況になってしまうので、いつまでにこれが回収できるのか、いつまでに回収するのかという損益のポイントを見ることが凄く重要です。
損益分岐点は書いて字のごとく、損をするのか収益が出るのかその境はどこなんだよというところを見極めておくことが重要なので、ぜひこの考え方は常日頃から持っていただけたらよいと思います。
あなたは投資したお金回収できていますか?
コーチやコンサルティングを受ける場合には、先にお金を支払うことから始まります。
投資する金額が3万円んだろうと、100万円だろう投資することに変わりはありません。
書籍でも同じことが言えますね。
使ったお金をしっかりと利益に変えることを考えておかなければ、投資した金額の支払いだけに追われてしまい、さらに活動は苦しくなりお金を支払う為だけに活動をすることになってしまいます。
よく聞く投資し過ぎた人の実際にもらった相談の例を出すと下記のようなことがあります。
女性の起業家の方の例
50万円や100万円を超えるセミナーや起業塾に参加をしたけど、全く何も成果が出せることなく、借金だけが増えてしまっています。
次こそは稼げると思ってセミナーに参加したのに、そこでも売上は上がらなくて、また借金を抱えることになってしまいました。
どうしたらいいでしょうか?
これは、セミナージプシーと呼べる状態にも近しいものです。
気がつかないところで稼ぐことよりも、学ぶことや参加することに目的がすり替わっている可能性があると考えることができます。
しかし、今回の例は学ぶことにお金を使い過ぎてしまい、借金を抱え支払いすら難しくなっている方の例をご紹介しました。
もう少し話を深掘りしたら下記のような回答もあったので加えておきます。
- 旦那には借金があることを言えずに困っている
- なんとか年内中に返済をしないと家庭が危険
- カードも全て限度額まで使っていてもうお金が出せない
こうしたことは、本当に起こっている事例です。
損益分岐点で考えると、もの凄いマイナスの状態にあります。
損益分岐点という視点がないことで、本当にこうした悩みや問題は数多く存在しています。
自分がいくらのお金を使えるのか、そしてどのタイミングで回収して、利益に転換させるのかを考える必要があるので注意しておきましょう。


損益分岐点とは、目に見えるものと目に見えないもので回収が決まる
なお、最後にこの損益分岐点を考えるときに時間なのかお金なのかもしくは対価なのか結果なのかです。もし30万円や50万円をかけてもその人と繋がりたいなと思ったならば繋がれた時点で回収ですよね。
もう結果は達成できている、目的は達成できているからです。
でもそれに対して、損益分岐点を時間ですというとき、たとえば普段の業務で8時間働いてますというときに、それを5時間に短縮したいな、そのためにこの人にコンサルもしくはコーチングを受けようと決めて、実際に5時間にまで短縮できたならばオッケーです、一番の理想ですよね。
6時間に短縮できた場合は、まあ短縮できたからよかったなと思えたのならいいと思いますが、できれば5時間まで行きたいのであれば、その人にあと1時間を減らすためにはどうしたら良いのかということが訊けるようになりますよね。
もしくは損益分岐点をお金にする。
お金に対しては自分自身の行動というものが伴ってきてしまいますが、30万円投資をしたならば30万円回収するにはどうしたらよいのかな、そのための相談、話をする。
もしくはやり方のヒントを訊くことです。
ほとんどの人はコンサルタントに訊けば答えが返ってくると思っているのですが、コンサルタントとはそういう人ではないので、人によってですが代行でやるという方のケースであれば、もしかしたら答えを教えてくれるかもしれませんし、必ずしもそうではないけれどもコンサルタントに訊いて自分がどうしていくべきか、無駄なことをやっているかもしれないのであれば無駄なことがどれで本当にやるべきものがどれなのかを導き出してもらうために相談をする、話をすることです。
次に、損益分岐点を対価として考えるというのは、先ほど話した「この人に会えたからよかった」のようなことです。
損益分岐点を結果と考えるとしたら、塾などによりますが、このやり方を教えますよ、そのやり方を教えるのに30万円ですよと聞いてセミナーに参加しました。
やり方を教わりました。それで満足しました。
結果は手に入れたとなります。
ここでいう結果は必ずしも回収できたというものではないですね。
ただそれを得たことで結果として満足できたのであれば損益分岐点という見方をすると感情面ではオッケーですよね。
ただあくまでも損をするのか収益、利益もそうですがお金がからむので、投資した金額がどこで回収できるのかという部分を絶対に意識して活動していただきたいと思います。
今日は損益分岐点と言うことでかなりざっくりと簡単にお伝えしました。ぜひこの考え方を普段の活動から取り入れてもらえればと思います。
では失礼いたします。
損益分岐点は対象とするものによって考え方が変わる
ここでは、お金を投資する際に何を目的にして投資をするのかということを考えています。
- お金
- 人
- 時間
- 環境
人によって目的は様々なものがあります。
お金を使うことでしか得られない人脈も時としてあります。
しかし注意しておくことは、お金を使う前に決めた目的に対して損益分岐点を考えなければ意味はないということです。
投資した分のお金が回収できなかったから、今回は今のノウハウや環境が手に入れられたことで良しとしよう。
このように考えてしまうと、何をやっても失敗に繋がってしまいます。
お金を稼ごうと思って投資をしたのでれば、投資をした金額をいつまでに回収するのか、利益に繋げるのかを考える必要があるということです。
お金は無限大にあるようで、人によって限りあるものです。お金でしか手に入れられないものも世の中にはたくさんあります。あなたが投資をする時、いくら使っても大丈夫なのか、何が目的で投資するのか、どこで回収もしくは利益の転換ができるのか。事前にこうしたことを考える癖をつけて活動をしていってください。
借金を抱えてからでは遅いので、後悔をしない起業家ライフを手に入れる為にも必須のものになります。

